妊娠中におなかが痛くなったり下痢をすると、赤ちゃんに影響が出ないか心配ですよね。
特に下痢をすると、栄養が取れなくて赤ちゃんの発育に影響がないかと心配になります。
一過性の症状であればそんなに心配はいりませんが、1日たっても痛みがおさまらない、
下痢が続くというときは病院へ行きましょう。
腸を動かす筋肉と子宮を収縮させる筋肉は同じ自律神経がコントロールしていますので、
頻繁な下痢が子宮の収縮のきっかけになることもあります。
下痢を起こしやすい妊婦さんは、産婦人科で整腸剤をもらっておくと安心です。
下痢を起こす病気を紹介しておきます
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ウイルス性胃腸炎
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原因☆
ノロウイルスやロタウイルスに感染して起こる胃腸炎です。
症状☆ 腹痛、下痢、嘔吐などです。 胎盤を通して赤ちゃんに感染する心配はありません。
治療とケア☆ 家では脱水症状を起こさないように、十分水分補給をしてください。 整腸剤で治療します。
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細菌性胃腸炎
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原因☆
サルモネラ菌、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌、病原性大腸菌などに感染しておこります。
症状☆ 腹痛、下痢、嘔吐などです。 菌によっては血便が出ることもあります。 細菌自体が妊娠に影響する心配はありません。
治療とケア☆ 脱水症状を防ぐために水分補給が重要です。 抗生物質と整腸剤で治療します。
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過敏性大腸症候群
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原因☆
精神的なストレスが原因で起こります。
症状☆
腹痛、下痢、嘔吐をくり返します。
治療とケア☆ 整腸剤で治療しますが、ストレスの原因を取り除くことが一番です。
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消化不良
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原因☆
食べ過ぎや刺激物、脂肪分、繊維質の多いものの取りすぎで起こります。
症状☆ おなかが張るような不快感やムカつきを感じます。 食後しばらくの間だけといった一過性のものなら心配ありません。
治療とケア☆ 6時間以上腹痛が続いたり、下痢や嘔吐をともなう時は病院へ行って下さい。
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